映画「リリーのすべて」感想(ネタバレ含む)

久しぶりに感想を書きたいと思える映画を観ました。

『リリーのすべて』 原題:The Danish Girl
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世界で初めて性別適合手術を受けたとされるひとりの女性リリーの話。


肖像画家のゲルダと、その夫で風景画家のアイナー。
冗談でアイナーに女装をさせたことがきっかけで、アイナーは自分の中の女性に気付いていきます。

そもそもゲルダの絵のモデルが遅れてくるからということで、
その代役を任されたアイナーが、そこからまさか自分の中の女性に気付くなんて。

ゲルダはリリー(アイナーが女装したときに名乗った名前)の絵で
画家として評判をあげていき、
それに伴って、アイナーはリリーとして過ごすことのほうが多くなっていきます。

ゲルダがリリーに「アイナーに会いたい」と訴えるシーンがありました。
でも、リリーはそれを拒む…。
観ていてとても胸が痛いシーンでした。

愛する夫に会いたい、と訴えるゲルダの気持ちも、
リリーとして、女性として生きていたいアイナーの気持ちも、
どちらもとても強く、そして切ない。

リリーは何度か病院でみてもらって、その中で一度、精神分裂なんて決めつけられ、
拘束までされそうになったりもしていました。
それは違うだろ…と思ったけれど、まぁ当時(1920~1930年代ぐらいだったかと)のことだから、
今とは性同一性障害やいわゆるLGBTに対して認識や理解はほぼなかったんだろうし、
仕方なかったりもするんだろうか、でも…、と考えてしまうシーンでした。


結果的に、リリーは、性転換の手術ができるという医師に会うことができ、
手術を受けることを決意します。


リリーの気持ちを尊重して、送り出すゲルダの心の広さ。
もし、自分の夫が「女性として生きたい」と言い出したら、私は果たしてそれを受け止められるだろうか?
支えてあげられるだろうか?

私自身はバイセクシャルであるし、
LGBTや性同一性障害に対して何も偏見はないけれども、
自分の夫が、と考えたら、いくら考えてみても答えは出ませんでした。

だって男性として好きになった相手が、女性になりたいって言われたら、
そりゃあ困惑すると思うし、そんなにすぐに答えは出せない。

相手の気持ちや考えはきいてあげたいしできる限り尊重したい、
じゃあ自分の気持ちはどう処理したらいいのか?

人の数だけ答えはある、じゃないけど、
一筋縄ではいかない問題なのでは、と思います。

もちろんゲルダも、葛藤しながらのことではあったと思うけれども。


一度目の手術を終えたあと、百貨店でリリーが働いているシーンがありました。
とても楽しそうで、幸せそうで、「良かったね」と声をかけたくなりました。


二度目の手術の後、リリーは亡くなります。
ゲルダに見守られながら。

映画のラストシーン、ストールが風で飛んでいってしまいます。
でもゲルダは、「飛ばせてあげて」と。
ああ、リリーはやっと自由になれたんだなぁ…と感じて、泣かずにはいられないシーンでした。


この映画、なにがすごいってリリーの美しさ。
本当に女性を観ているかのよう。
仕草とか表情とか、演じてらっしゃる俳優さんすごい。

それからゲルダの心の広さ、というか愛の深さ、というか。
困惑しながらも、最期まで受け止め続けたことは、そう容易くできることではないと思います。



レビューをいろいろ検索してていろいろ見かけたけれども。
実はアイナーとゲルダのふたりとも年齢40代ぐらいだった、とか。
(映画では20代後半もしくは30代ぐらいで描かれています)

それからゲルダは実はレズビアンもしくはバイセクシャルだった、とか。
映画ではそういう描写はなく。


まぁどこまで本当かなんてわからないので、ふーんとさらっと流しておきました。

そういうのをおいといても、良い映画だったと思います。
余韻がすごくて、久しぶりに感想を書こう!と思い立つ映画でした。

全体的に映像もとても綺麗なのも良かったです。
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# by yuzuki127 | 2017-08-18 17:21 | 映画 | Comments(0)

よくわからない

ふと書きたくなったのでつらつらと。


友達付き合いって難しい。
人間関係って難しい。

みんなと同等に仲良く、なんて到底無理、
かといって広く浅い付き合いは
なんだかうわべだけな感じがして寂しい。

どう考えてもあたしの交友関係は狭く深くなのだけど、
基本自分から声をかけることが少ないから、
しばらく連絡をとらないと、
友達と呼んでいいのかどうなのか、みたいな疑問が
ときどき自分の中に浮かんでくる。

連絡をとる=友達
ではないとは思うのだけど、
じゃあ友達ってなんぞ?みたいな…

いろんな人と仲良くなれたらなぁなんて思うものの、
人間付き合い不器用なあたしには難しい。

数は少なくても深い、長い付き合いのほうがいいんだろうけど、
友達の数が多い人をみるとうらやましく思うのもまた事実。

んー、自分でもなんだかよくわからない。


こんなあたしでも付き合ってくれる人がいるのは
すごく幸せなことだなぁとは思うよ。
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# by yuzuki127 | 2015-12-17 19:04 | 戯言 | Comments(0)

その形状。

ストレスにもいろんな種類があって
いろんな大きさがあって
たぶん固形で
ゼリーみたいな固さで

初めのうちはそれぞれについて悩んでるんだけど
悩みすぎて煮詰まってくると
全部がこんがらがってきて
最後はひとつの大きなゼリーになってしまう

色もたぶんそれぞれに違っているんだけど
煮詰まることで全部の色が混ざってしまって
すんごい汚い色になっちゃうような気がする


今たぶんあたしの中で
全部混ざった汚いゼリーが沈んでる

汚くて、重たい


それをどうにかこうにか
消化するなりなんなりしないと
ここから進めないんだろうな


そんなことを、帰りのバスの中で、
泣きながら考えた
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# by yuzuki127 | 2015-07-22 18:27 | 私的哲学 | Comments(0)

Just a monologue.

I should have had something to write about,
but when I came back from washroom,
I completely forgot what I was to write about.



You can hate me if you do.
You can leave me if you want to.

I have never followed people who left me, and I won't
because I know it's a waste of time.
They would never turn back.

Just keep in touch with people who can respect each other.


The life is long.
But the life with people who are precious to me, is short,
because it's just one part of my life.

So look forward, and never look back.
Enjoy the present, keep walking to the future
and leave the past as it is.

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# by yuzuki127 | 2015-02-09 18:12 | 戯言 | Comments(0)

詩という名の言葉の羅列

迷いに生きる
不安に生きる
愛されることを夢に見て
孤独に鬱ぐ

幾度となく振り返る過去
見えない未来
囚われた現在

霞む己の輪郭
消えゆく瞳の輝き
沈んでゆく
埋れてゆく

やがて己を失う

眼に映る白黒の景色と
同化する自分

誰も振り向かない
誰も気付かない
冷えゆく心

悲しみに牙を剥く
孤独に爪を立てる
見えない涙が止まらない

全てを受け入れ生きゆくには
小さすぎた心
幼すぎた頭

観客のいない舞台で独り踊る
虚しく響く歪な足音

望まれないのなら
今此処で終焉を

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# by yuzuki127 | 2015-01-25 19:35 | | Comments(0)

26歳になって。

昨日ふと考えたこと。


『命の重さ』という言葉が、妙に引っかかった。
なんで『重さ』という言い方をするんだろう。

正直なところ、生きる意味とか命の価値とか、
自分にはピンとこない。
ほんとにそんなものあるのか?と思っていたりもする。

だからといって別に命を軽視しているつもりはない。

自分なりに真剣に自分の命や人生と向き合って考えた結果、
「自殺」という選択肢しか思い浮かばなかったことはあったけれども、
至極真面目に考えた結果なのであって、
ふざけているつもりは一切なかった。

それでも、「自殺」なんて、やっぱり、
「命を軽くみている」と感じる人のほうが多いのだろうし、
実際、「自殺」なんて馬鹿のすることだというようなニュアンスで
怒られたこともあった。

こっちはとても真剣なのに、と思わずにはいられなかったけれども、
反論したところでなにも進展は望めないので、
そのときはぐっと堪えたような気がする。

みんなにとって「命の重さ」ってどれぐらいなのだろう。
あたしには、紙切れみたいに薄っぺらい、
その気になればすぐ壊せてしまう、
そんなものに思えてしまう。

これは「命を軽視している」ことになりますか?


昨日、25歳の最後の1日。

今まで幾度となく死を考えてきたのに、よくここまで生きてきたなぁと、
毎年のように同じことを思いつつ、
生きているからいろんな出会いがあるんだもんなぁと
嬉しい気持ちになりつつも、
26にもなるのにこんなしょうもない人間でいいのかと、
自己嫌悪のようなものも感じつつあった。

本当に毎年のようにここ数年思うのだけれど、
よくここまで生きてきたなぁ、頑張ったなぁと、
自分を褒めたくなる気持ちになった。

そんな気持ちもありつつ、
正直あんまり長生きしたいとは思っていない。
将来自分がどうなっているのか、ビジョンが全く見えなくて不安でもある、
歳をあんまりとらないうちに死にたいなぁと思ってる部分もある。

でも、大事な人達がいる間は生きていたいなぁと思っていたりもする。

矛盾しているようにも思えるけれども、
どれも本当の気持ちで。

でも結局、事故や病気でもしない限り、
もしくは自殺でも考えない限り、(今のところ考えていない)
あたしは生きていくのだろうし、
来年の誕生日にも同じようなことを考えているんだろうなと思う。


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# by yuzuki127 | 2014-12-07 17:33 | 戯言 | Comments(0)

写真。

インベさんに撮って頂いた写真。
(ブログに載せる許可はとってあります。)

250枚ほどあった中から、何枚か選びました。


①とりあえず、銀座って一目でわかるものを。
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②これ、なんとなく個人的に好き。
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③なんとなく好き、その2。
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④なにかを抱え込んでいるように見えるところが、個人的にお気に入り。
たぶん、その「なにか」って、内面的なものだと思うの。
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⑤これは光の加減が好き。光と陰。
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⑥ちょっと離れたところから、人の後ろにちらっと。
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⑦これはどこをみて、何を考えていたんだろうなって。
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⑧インベさんの個展で展示されていたもの。
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⑨フジテレビのNONFIXで使用されていたのはこれでした。
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テーマは、「みんな明るいなぁ」でした。

遠くを見るような目で、冷めた目で。
家にいてくつろいでるような感じで。

撮影始めた直後は緊張していたけど、
最後のほうになると、なんだかすごく落ち着いて、
馴染んでいる自分がいました。

あんなに人通りの多い場所なのに、我ながら不思議でした。

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# by yuzuki127 | 2014-11-07 19:07 | 戯言 | Comments(0)

テレビ。

きっかけは、インベさんの写真のモデルに応募したこと。
いや、正確には、インベさんを紹介して頂いたことから。

軽い気持ちだった。
HPをみて、なにか、言葉にはできないけれど、惹かれるものがあった。

「この人に写真を撮ってもらったら、どんなふうにあたしが写るんだろう」

そう思った。


そんな感じで応募したら、テレビの取材の話を頂いた。
戸惑った。驚いた。

でも、不思議と、あまり迷いはなかった気がする。

「これもなにかのきっかけになるかもしれない、なにかの縁かもしれない」

そんな、これまた軽い気持ちで、取材の話を承諾した。


それが5月の初めの頃。
最初の取材が6月の初め。

そこから、写真撮影に至るまでの4か月半の間、
何度か取材を受けた。

慣れないことと、初めてのことだらけで、
毎回、とても緊張していた。


もともと口数は多くないほうではあるけれど、
取材になるとますます話せなくなった。

慣れないカメラと、初対面の人を前にして、言葉を選びすぎていたのかもしれない。
毎回、頭の中は一生懸命フル回転させていたつもりなのだけれど、
どうしても、言葉がついてこない。

もっとこんなことも話せばよかった、
あそこはもっとこういうふうに話せばよかった、
そうやって思い返すことも少なくない。

それでも、取材も回数を重ねるにつれて、
少しずつ、話せるようにはなっていた気がする。



そんな感じで、約4か月の間、何度か取材を受けてきた番組、
放送日がついに確定した。

あたしを含め4名の女性に取材をしたらしい。

自分がどんなふうに写っているのか、
他の女性たちがどんな人たちなのか、
今からドキドキしている。


◎11月19日(水) 26:10~27:10
◎フジテレビ 『<NONFIX> 私を見て かぐや姫の帰る場所』
※関東ローカル

http://www.fujitv.co.jp/nonfix/index.html



少ないとは思うけれど、気になる人はぜひ。
あたしがどんな人間なのか、少しはわかるかもしれない。
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# by yuzuki127 | 2014-11-07 11:43 | 戯言 | Comments(0)

写真撮影。

今日はついに写真撮影の日だった。
1度は天候が悪く延期になったけど、今日は見事な快晴。
暑いぐらいだった。


場所は銀座。
人通りの多い街中で、場所を変えつつ、撮影。

ビルとビルの隙間に入り込み、
座り、冷めた目で遠くを見る。

通行人の足の隙間から切られるシャッター。


通行人にもいろんな種類がいた。

カメラに気付き立ち止まる人、
座っているあたしを見てくる人、
早足で通り過ぎる人、
なにも気にせず通り過ぎていく人。

停まっていた高速バスの中から、
あたしにスマホを向ける乗客達。

デジカメを差しだし、あたしと一緒に写真を撮っていく外国人男性。
(「アリガト」」と言われた)

珍しい体験がたくさんできた日だった。


最初こそカメラを意識しすぎて緊張したけど、
だんだん馴染んでいったのが自分でもわかった。

人通りの多い街中なのに、
ビルとビルの隙間はなぜか落ちついた。
昼寝もできそうなぐらい。



隙間に座りながら眺めていた、銀座を歩く人達は
やっぱりとても眩しく見えた、明るかった。

「みんな明るいなぁ」
そう思わずにいられなかった。


こんなにたくさん、自分に向けてシャッターが切られるのは
生まれて初めての体験であり、
きっとこれが最初で最後になるんだと思う。


とても貴重な経験ができた1日だった。
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# by yuzuki127 | 2014-09-26 22:33 | 日記的な | Comments(0)

伝えるということ

人に話すことで、
アウトプットすることで、
少しずつ自分のことがわかってきた気がする。

ただ自分でぼんやり考えてるだけでは
やっぱり駄目なのかなぁ。

自分の言葉や考えに
ひとの言葉や考えを付け加えてもらいながら、
「自分」というものを知る。

ひとと話をするのは苦手だけど、
悪いことばかりじゃないのは知ってる。

思ってることを伝えるのは下手だし苦手、
それでも相手が知ろうとしてくれるから
頑張って話そうと思える。

言葉選びも、説明も、苦手だし不器用。
それでも、少しでも伝えたいと思える。

それで少しでもわかってもらえるなら、
少しでも近づけるなら。
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# by yuzuki127 | 2014-08-09 21:42 | 戯言 | Comments(0)